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INTERVIEW

「芝居が好き。毎日違う自分で舞台に立ちたい 」凰稀かなめ

2018.0615

凰稀かなめは宝塚歌劇団の元男役トップスター。現在舞台や映像で活躍する彼女には、今も大舞台を満たしたオーラがある。宝塚歌劇は、物語の中の夢の男性像が主役。凰稀かなめは、その「男」をどう作っていたか?

 

「男役という型を身につけるのは、入団して10年くらいまで。そこからは要らないものを削ぎ落とし、自分らしい男のスタイルを創るんです。格好つけてる男って格好悪いけど、それが染み付いてる男は格好いいでしょ?」。 舞台上の「夢の男」は、地味な観察とクリエイションの賜物。凰稀の場合、リアルからも取材し、ディテールにも凝った。

「一番勉強になったのはサラリーマンのおじさん。宝塚の男役はビシッと背中を反らせて決めますけど、おじさんたちにはラフさがある。それが男役に大切だったりするんです」。退団後は女性を演じるが、今度は男役から娘役を見ていた視点が生きる。「でも、気持ちの上では難しい。女の人って複雑でしょ? 言ってることと思ってること、やってることがバラバラだったり。男役のほうがシンプルかも(笑)」。

 

コンサートではコントも交え、ファンの方も初めての方も楽しめるようになっている。「でも、一番やりたいことは芝居」。2018年秋には『さよならチャーリー』に出演する。男が死んで、生まれ変わって女になるというストーリーは、男役、女役を横断してきた凰稀にふさわしい演目。初演は宝塚出身のシャンソン歌手、越路吹雪だった。

「相手役とのかけ合いとか、今から楽しみ。舞台は生物、自分も客席も毎日違うから面白い。一生懸命であることは当たり前なんですけど、その役を生きるのであれば、好不調そのまんまでやったほうが、自分にもお客さんにも新しいものが見える」。

 

男と女、両方で魅力的であるために、大切なことはなんだろう?

「そもそも、男も女も同じ人間。一番大切なのは色気と品じゃないですか? それは、宝塚時代も退団後も変わらない思いです」。

 


凰稀かなめ Kaname Ouki  Profile:神奈川県生まれ。2015年2月宝塚歌劇団を退団後、女優として活躍。2018年ミュージカル『1789 バスティーユの恋人たち』でマリー・アントワネット役、『銀河鉄道999 GALAXY OPERA』にクイーン・エメラルダス役にて特別出演。ミュージカルの舞台に立つほか、C D『Again アゲイン』をリリース。2018年秋に舞台『さよならチャーリー』に主演。
オフィシャルサイト https://kaname-ouki.jp/


コンサート『The Beginning Final Club Phoenix~疲れたあなたにイケメンチャージ~』

コンサート『The Beginning Final Club Phoenix~疲れたあなたにイケメンチャージ~』
9月14日(金)15:00、19:00 15日(土)13:00、17:00
場所:EX THEATER ROPPONGI 料金:9000円
問い合わせ:Tel 03-6418-7205 ラウンド・アバウト

 

 

ロマンティックコメディー『さよならチャーリー』
出演:凰稀かなめ 置鮎龍太郎 辰巳琢郎
10月31日(水)14:00 場所:兵庫県立芸術文化センター 料金:A席6000円、B席4000円

11月13日(火)~15日(木)14:00、18:30/11月16日(金)12:00 場所:三越劇場 料金:S席8500円、A席7000円
製作:アーティストジャパン http://www.artistjapan.co.jp

 

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