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INTERVIEW

澄んだ眼差しに宿る、演じることへの強くまっすぐな思い。間宮 祥太朗

2021.8.15

正統派のルックス、どんな役柄も生き生きと造形する演技で観る人の目を逸らさせない俳優、間宮祥太朗。
『#リモラブ~普通の恋は邪道~』(2020) では甘え上手な男性社員、『東京リベンジャーズ』(2021)ではミステリアスなワル、「花王アタックZERO」のCMでは、当代きってのイケメン5人での共演が話題を呼んだ。

ファッション雑誌にスナップ写真が掲載されたことをきっかけに15歳でデビュー。でも、スポットライトを浴びるまでには長い助走期間があった。「学園ドラマの“その他おおぜい”っぽい役で、言われるままに現場にいた感じです(笑)」。目指していた野球への道を自ら閉じ、将来を迷っていた。
その頃に、好きな映画を1日2本、3本と観た。メジャーなものだけでなく、惹かれたのはむしろアート系の作品。特に2000年代初頭の邦画の個性派俳優たちの勢い、伝説に残る昭和の怪優の演技に心を揺さぶられて「人を楽しませるだけじゃなくて、観る前と観た後で、自分の中の哲学みたいなものが揺れるぐらいの力を持っているのが映画だと思う」と、表現への思いと熱を高めていった。いまスポットライトの下にいる間宮祥太朗の芝居の深みは、時間をかけて醸成されてきたのだ。

インタビューの日は、ドラマ『 IP〜サイバー捜査班』の撮影のために京都に滞在中。「(共演の)佐々木蔵之介さんの集中力、緊張感、セリフの音とリズム感‥‥。もう、すごいなあと思います。でも同じ場に立ったら自分も同等なんで」。

丁々発止の演技のテンションから解放されて、オフの時間には、枯山水庭園で有名な禅寺・龍安寺によく訪れるそう。
「他の場所もいろいろ見ますが、龍安寺だけは何度でも行きたくなりますね。座って時間を過ごしていると、騒々しい世の中のことが頭から抜けていく感じがあって、ずっとそこにいたいと思うんです。もう、何も考えないで」。

心を鎮め、リセットして向かうのは、次のシーン、次の役。澄んだ眼差しが見つめる「次」が、たまらなく気になる。

ヘアメイク:Akane Miyake、スタイリスト:Shingo Tsuno
撮影場所:カフェ&シャンパーニュ祇園ちから


Profile
1993年神奈川県生まれ。映画では、園子温監督『希望の国』(2012)、三島有紀子監督『Red』(2020)など気鋭の監督作に出演。CX『SUITS/スーツ2』(2020)、TBS『オー!マイ・ボス!恋は別冊で』(2021)ほか、ドラマでも幅広い役柄を演じる。23色の色をテーマにした直筆エッセイ&フォトブック『色』を発表。



ドラマ 木曜ミステリー『 IP〜サイバー捜査班』
出演・佐々木蔵之介、間宮祥太朗、福原遥
京都府警本部が設立したサイバー総合事犯係。主任の安洛一誠(佐々木蔵之介)のもとに配属された多和田昭平(間宮祥太朗)は、実は安洛について調べるという任務も担っていた。デジタル技術を駆使した捜査と人間模様が交差する、新感覚のサスペンス。
●2021年7月より、テレビ朝日系で放映。
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