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INTERVIEW

映画『デイアンドナイト』で、プロデュースに挑戦。山田孝之

2017.1215

「脚本を作る、オーディションで役者さんを探す…。すっごく大変だけど、楽しいですね」

俳優・山田孝之が、映画『デイアンドナイト』のプロデュースに挑戦する。映画プロデューサーの仕事は、企画から資金集めやスタッフ、役者のキャスティング、出来上がった作品の配給まで、映画を作り、観客に見せるプロセスの中のたくさんの仕事の管理を担う重要なポスト。俳優として長いキャリアのある山田孝之だが、この作品には自分は出演せず、プロデュースに専念するということを発表して話題を呼んでいる。何故プロデュースなのか?

 

「15歳から俳優として仕事をしてきた中で、自分で現場を改善できることはないか?と思い始めました。そのためにはプロデューサーとして現場に立てるだけの知識や能力を身につけないといけない。そう思ったのは20代でした。それから今まで、俳優として仕事をしながら学んできた中で、周りからも信頼を得て、やっと動けるようになってきた」。

 

映画『デイアンドナイト』の構想は、主演の阿部進之介が藤井道人監督に声をかけたことから始まり、そこに山田が参加する形になった。「二人は、『昼と夜の話がしたい』と話していて。僕はそこに『善悪』というアイデアを入れたほうがいいと提案しました。善と悪って、自分の中にしかないものじゃないか。誰もが喜ぶエンタテインメント映画にはならないかもしれないけれど、映画を通してそんなことを考えて、自分と向き合える時間ができたら素敵じゃないですか?」

 

俳優としても多忙を極める日々の中でこなすプロデュースの仕事は、とにかく激務。「正直、頭がショートするくらいの時もありました(笑)。すっごく大変だけど、脚本を作ったり、楽しいですね。自分は受ける側で経験がありますが、オーディションがとても楽しいんです。特にヒロインの奈々は、僕が作ったキャラクターなので、どうしても自分で選ばせてくれ、と」。

 

奈々は児童養護施設「風車の家」に暮らす高校生の少女。主人公の明石は奈々に惹かれる自分の心と、世間の定める善悪とのギャップに葛藤することになる。「とても大事な役で、見つかった役者さんは雰囲気もぴったりで芝居も上手くて、『来た!』って。思わず自分の立場をわすれて、泣いてしまいました」。

 

クランクインは2017年11月。秋田ロケで撮影される。「みんなの芝居を見るのが楽しみです」。


山田孝之  Takayuki Yamada  Profile:1983年生まれ。鹿児島県出身。1999年に俳優デビュー。2005年の映画『電車男』で主演を務める。近作に映画『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』、『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』などがある。主演映画『ハード・コア』が2018年に公開予定。

  • 左から、監督の藤井道人、主演の阿部進之介、山田孝之。

    映画『デイアンドナイト』
    東京でフリーターをしていた明石幸次(阿部進之介)は父の死をきっかけに実家に戻る。整備工場を営んでいた父は大手自動車メーカーの不正を内部告発したことで窮地に立たされ自殺した。明石は地元で児童養護施設「風車の家」を運営する北村健一(安藤政信)と知り合うが、彼は子供達に優しい昼の顔とは違う裏稼業の夜の顔があり、その仕事に明石を誘うのだった。「風車の家」に暮らす子供達の一人、奈々は高校を卒業したら父親が迎えに来ると聞かされているが、彼女には秘められた過去があった。

    企画、原案、主演:阿部進之介/監督:藤井道人/脚本:小寺和久、藤井道人、山田孝之/プロデューサー:山田孝之、伊藤主税/制作 andpictures/制作協力 プラスディー

2019年1月26日(土)から全国公開

公式サイト

https://day-and-night-movie.com/

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