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星から見下ろす、みんなの幸せ。『宇宙でいちばんあかるい屋根』
2020.8.14
人は誰でも、ついつい自分の目の前のささいなことにこだわり、思い煩ってしまうもの。家族関係、学校のこと、そして好きな人が振り向いてくれないもどかしさ。でも、もし、そんな自分の姿を、遠く離れた空から見下ろしてみることができるとしたら、抱えていた悩みは小さく見えて、からみあった感情もほぐれてゆくかもしれない。 映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』は、14歳の少女・つばめが、ビルの屋上で出会った不思議な老婆・星ばあと体験するひと夏の、奇跡の物語。つばめの前に現れた、正体不明の星ばあは、「屋根」の上から、人の暮らしや思いを見守る眼差しとおおらかな言葉でつばめを勇気づけ、それを受け止めて悩みを乗り越えてゆくつばめの姿には、観る人の心も癒されてゆく。 中学生のつばめを演じるのは、清原果耶。謎の老婆・星ばあには、桃井かおり。映画『デイアンドナイト』(2019)で鮮烈な印象を残し、2021年にはNHK連続テレビ小説『おかえりモネ』 のヒロインを演じる若手実力派の清原果耶と、世界で活躍する超ベテラン女優・桃井かおりのコンビネーションで描かれる、女性ふたりのシスターフッドが、野中ともそ原作の奇跡の物語に、いきいきとした命を吹き込んでいる。 監督は、『新聞記者』で第43回日本アカデミー賞最優秀作品賞を受賞した藤井道人。つばめの父役には吉岡秀隆、義母役には坂井真紀。シンガーソングライターCoccoの書下ろし楽曲を、主演の清原果耶が初々しく歌いあげる主題歌も忘れがたい。
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謎の老婆「星ばあ」。つばめの悩みを無神経に笑い飛ばすが、困った時には助け舟も出してくれる憎めない存在。
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初めは星ばあに反発していたつばめだが、その破天荒な言動から多くを学んでゆく。星ばあが時折寂しそうな表情を見せるのが気がかり。
ものがたり:
14歳の少女・つばめ(清原果耶)は、隣に住む大学生(伊藤健太郎)に気持ちを伝えられずやきもきしている。しかも、父 (吉岡秀隆) と継母(坂井真紀)の間にもうすぐ赤ちゃんが生まれることにも内心、複雑な思いでいる。ある夜、つばめは秘密の憩いの場所である書道教室のビルの屋上で、謎の老婆・星ばあ(桃井かおり)と出会う。つばめの悩みを何でも笑い飛ばしてしまう星ばあに、はじめは反発しつつも、やがて、つばめにとって悩みを打ち明けられる唯一の存在になっていった。しかし、人生を達観しているような星ばあにも、人に言えない悩みがあるようだった。
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中学生のつばめは、ビルの屋上で出会った謎の老婆「星ばあ」に反発しながらも、引き込まれてゆく。
映画『宇宙でいちばんあかるい屋根』
脚本・監督:藤井道人
出演:清原果耶、桃井かおり、伊藤健太郎、吉岡秀隆、坂井真紀、水野美紀、山中 崇、醍醐虎汰朗
主題歌:清原果耶「今とあの頃の僕ら」(カラフルレコーズ/ビクター)
作詞・作曲・プロデュース:Cocco
原作: 野中ともそ「宇宙でいちばんあかるい屋根」(光文社文庫刊)
配給: KADOKAWA
公式HP:http://www.nichinichimovie.jp/
© 2020『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会
9月4月(金)全国ロードショー
株式会社グランマーブルは、『宇宙でいちばんあかるい屋根』製作委員会に参加しています。